2026年9月16日
葬祭プランナーの仕事内容|納棺師との違いを徹底比較

葬祭プランナーは、ご遺族との打ち合わせから式全体の進行までを担い、葬儀をコーディネートする仕事です。同じ葬儀業界の専門職でも、ご遺体に直接向き合う納棺師とは、役割も求められるものも異なります。
この記事では、葬祭プランナーの仕事内容、納棺師との違い、資格「葬祭ディレクター」の実情、そして向いている方の特徴を紹介します。
この記事で分かること
- 葬祭プランナーの主な仕事内容
- 納棺師との違い
- 資格「葬祭ディレクター」について
- 向いている方の特徴
葬祭プランナーの主な仕事内容
葬祭プランナーの仕事は、大きく分けて打ち合わせ、見積もり・手配、式場準備、当日運営、アフターサポートという流れで進みます。
まずご遺族から、式の規模や宗教・宗派、予算などを丁寧に伺います。そのうえで、式場や火葬場の手配、生花や返礼品の発注、僧侶など宗教者との調整といった、式当日までの段取りを整えます。
式当日は、祭壇の設営や動線の確認から始まり、お通夜・告別式の進行、参列者への案内、出棺や火葬の対応までを担います。式が終わったあとも、法要の案内や関連する手続きの説明など、ご遺族へのサポートが続くこともあります。
会社によっては、式までの準備を担当する方と、式当日の進行を担当する方を分けているところもありますが、多くの現場では同じ方が一貫して対応しているようです。

納棺師との違い
葬祭プランナーと納棺師は、どちらも葬儀に欠かせない専門職ですが、担う役割は異なります。
葬祭プランナーは、式全体を組み立て、ご遺族との対話を通じて式の形をつくっていく仕事です。一方、納棺師は、湯灌・死化粧・納棺といった工程を通じて、ご遺体に直接向き合う仕事です。
会社によっては、この二つの役割を分業せず、一人が両方を担うケースもあるようです。ただ、多くの現場では専門性の違いから役割が分かれており、式の進行中に互いに連携しながら、一つの式をつくり上げています。
私たちは、納棺師を育成する教育機関であると同時に、葬祭プランナーを含めた業界全体の人材紹介も行っているため、この二つの職種が現場でどのように連携しているかを間近で見てきました。役割は違っても、ご遺族に向き合う姿勢という点では、共通する部分が多いように感じています。
資格「葬祭ディレクター」について
葬祭プランナーとして働くうえで、資格は必須ではありません。ただ、経験を積んだ方がキャリアアップの一環として、「葬祭ディレクター技能審査」という資格を取得することがあります。
これは厚生労働大臣が認定する技能審査で、1級・2級の等級があります。受験には実務経験が必要とされ、1級は実務経験5年以上、2級は実務経験2年以上が目安とされています。試験は学科だけでなく、祭壇の設営や接遇、司会進行といった実技も含まれるようです。

向いている方の特徴
葬祭プランナーに向いている方の特徴としては、次のようなものが挙げられます。
- 相手の話を丁寧に聴くことができる
- 落ち着いて行動できる
- 感情をコントロールできる
- 誰かの役に立ちたいという気持ちが強い
ただ、これらはあくまで傾向であり、当てはまらないからといって向いていないというわけではありません。
未経験からでも目指せるのか
葬祭プランナーの仕事に、必須の資格や学歴はありません。未経験・異業種からの応募を受け付けている求人も多く見られます。
一方で、業界全体として、現場での経験を通じて仕事を覚えるOJT(現場型教育)が教育の中心になっている、という指摘もあります。葬祭ディレクターの資格取得も、実務経験を積んだうえで挑戦する形が一般的なため、まずは現場に入り、経験を重ねながらキャリアを築いていく仕事だといえそうです。
まとめ
葬祭プランナーは、ご遺族との対話を通じて式全体をつくり上げる仕事です。ご遺体に直接向き合う納棺師とは役割が異なりますが、どちらもご遺族に向き合う姿勢が求められる点は共通しています。資格がなくても始められる一方で、経験を重ねることでキャリアの選択肢が広がっていく仕事だといえそうです。
納棺師の仕事内容については納棺師に向いている人の特徴|仕事内容と1日の流れ・未経験から目指せるかでも詳しく解説しています。
よくある質問
葬祭プランナーと葬祭ディレクターは違う資格ですか?
葬祭プランナーは職種名、葬祭ディレクターは厚生労働大臣認定の技能審査(資格)の名称です。プランナーとして経験を積んだ方が、キャリアアップの一環として資格取得を目指す、という関係にあります。
未経験でも葬祭プランナーになれますか?
必須の資格はなく、未経験から目指す方も多くいます。ただし、ご遺族との対話が中心の仕事のため、コミュニケーション面での適性が重視される傾向があるようです。
納棺師と兼任することはありますか?
会社によっては、一人が両方の役割を担うケースもあるようですが、多くの現場では専門性の違いから役割が分かれています。
